ドゥルックエアーとは

 

ドゥルックエアー(Royal Bhutan Airlines)はブータン王国の国営航空で、6カ国7都市に就航しております。ブータンの玄関口であるパロ国際空港は、海抜7,300フィート(約2,225メートル)の谷合奥深くに位置するブータン王国唯一の空港です。周辺は、16,000フィート(約4,876メートル)の山々に囲まれている為、パロ空港への着陸時には、有視界飛行を行っております。

ドルニエ228型機の運航ではとても難しく、遅延や、ダイヴァージョンが多く発生する為、便数が増え需要も増えるに従い、大きな機材が必要になってきました。このようなコンディションの中、何度もテスト飛行を行った結果、ブリティッシュエアロスペースのBAe 146-100が選ばれ、1988年11月から運航が開始されました。パロ国際空港からデリーバンコクカトマンズの就航を企画し、1983年に、ドゥルックエアーはパロから週に7便バンコクに向けた運行を開始し、その内5便がコルカタ経由、2便がガヤ経由で就航いたしました。又、週に3便、カトマンズ経由でデリーに就航しました。

更に、貿易重要も増えた為、ドゥルックエアーとブータン王国は貨物と機内サービスを考慮した機材を使用する必要があると考え、パロ国際空港で運航が可能なボーイング社製とエアバス社製を選び、パロ国際空港でテスト飛行を重ねた結果、最終的にエアバス319(A319)を2機購入することが決まりました。この機材購入は、ブータン王国が今までに購入した中で最も大きな買い物であったと言われております。A319は2004年12月3日にデリバリーされ、今現在運行を続けております。

ドゥルックエアーは、パロ国際空港に唯一運行している航空会社でしたが、2011年、タシエアーが国内線を就航させております。ブータン国籍の航空会社以外は就航していない為、ブータン王国を訪れる旅行客は全て、王国の管理のもと入国する事になっております。パロ国際空港へのフライトは世界で最も壮観なフライトと言えます。カトマンズからヒマラヤ山脈を通るフライトも、カルカッタ、又はダッカから来るフライトも、まるで幻想的な飛行で、とても興奮する降下を味わえます。